うさミミ!~兄と王子と幼なじみと~「ヲタは××できないなんて、言わせないんだから!」(仮)



ガラガラ……


図書室の中は静かで、廊下で騒いでたあたしの声が聞こえてたんじゃないかって不安になった。


窓際の本棚のところにいる、雪くんに近づく。



「ゆ、ゆゆゆっ、雪くん!」


「あれ、佐々木さん?なんか久しぶり」


ぴゃあああああ


そんな笑顔、あたしに向けないでー


いやでもあたしだけに見せてー


「図書室、よく来るの?」


「へ?あ、うん!」うそです。


「へぇ。どんな本読むの?」


「え!?えーと……あ!童話!とか……」


ちょうど目の前にあったので。


「ほんとに?童話、僕も好きだよ」ニコニコキラキラ←こう見える



……ぐはっ!死亡フラグ!


「あの、それで、雪くん、」


「ん?」


「も、もうすぐ夏休みだね!!」


「?そうだね」


「その……」


がんばれあたし。


「め、め、めめっ、んめっ、んめ~~~」


「ヤギ??」


クスクス笑われた。


その笑顔素敵です、素敵だけど、恥ずかし!







「め……メールは嫌いですかーーっ!!」









――――帰り道。


スキップなう。


さっき、頭が真っ白になって、すごいこと叫んじゃったりしたけど……。


あたしが何を言おうとしてたのか察してくれて、無事メアドゲットしました!


奇跡的(笑)


そういえば花音は、気を使ってくれたのか先に帰ったみたい……。


でも恥ずかしくなってすぐ逃げて来ちゃったのでぼっちです。


まぁなんでもいいやっ!


うはうは!


なんてメールしたらいいなかアハハウフフ。←



夏休み、楽しくなりそうです!



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