うさミミ!~兄と王子と幼なじみと~「ヲタは××できないなんて、言わせないんだから!」(仮)
「あ~でもやっぱいいや」
「え、何が?」
「一緒に寝んの。朝まで何もしない自信ねえ」
ああなるほど…………って何言ってんの!?
「咲の脳内エロばっか。そうゆうことしないなら一緒に寝てあげる」
「しないから一緒に寝よう(キリッ」
夜中の1時、やっとベッドに入った。
となりには咲がいる。
咲には背を向けていた。
「ねぇねぇ眠くない」
「眠気のピーク越えたんだよ俺ら」
「明日遅刻かもね~」
「いいよもう」←おい
寝返りを打って天井を見る。
あたしのベッドは二人だとちょっと狭くて、どうしたって体が触れ合う。
「なんか咲、安心する」
「だろ」
だろって……(笑)
「何年一緒にいると思ってんだよ」
「そうだね」
また寝返りを打つ。
咲のほうを向いた。
「ね、ね、」
「ん?」
「腕まくら……」
「ん」
うん、やっぱり。
咲の体温とか、匂いとか、落ち着く。
眠くなってきたかも……。
「あのね咲、最近……雪くんよりね……咲のこと、考えるほうが多かったり……して……る……………………zzZ」
「……マジで…………?」
もう返事する余裕もなくて、夢の中に落ちていきそうなあたしを優しく抱きしめた咲。
それが夏休み最後の夜の記憶。