うさミミ!~兄と王子と幼なじみと~「ヲタは××できないなんて、言わせないんだから!」(仮)
それからの毎日は、文化祭の準備で慌ただしかった。
そういえばみんなのコスプレが決まったんだけど、あたしは赤ずきんになりました!
夜、あたしの部屋で咲とゲームしながら、
「そういえば咲は何のコスプレするの?」
「……ゆうは?」
「赤ずきん!」
「…………そういうことか」
「え、何?」
「ったくお前の友達はろくなのがいねぇ」
「花音のこと?」
「あ、勝った」←ゲームの話
「負けたぁぁあ!ってちょっと!咲は何着るの?ね~え~~~」
何なの、花音が何かしたの!?
気になる~~~。
結局教えてくれないまま、
――――文化祭前日。
学校中がきらきらと装飾されている。
廊下を歩くと、ファッションショーとか軽音とかメイド喫茶とかおばけやしきの宣伝のビラが目に入る。
そんな中一段とカオスな看板と、カオスな教室。
それが、あたしたちのコスプレ喫茶である。
「楽しみだなぁ~みんなのコスプレぐふふ」
「ゆうゆ……最近それしか言ってないよ?(笑)」
「むふふ……そういえばさー咲のコスプレって何?」
「ん?明日のお楽しみ♪」
「何か仕組んだんでしょ?!誰得?あたし得?気になる~」
「焦らなくても明日見れるってば~」
花音とキャッキャウフフしてたら、
「佐々木さーん!自転車通学だよね?近くのお店まで買い出しに行ってもらえる?」
と、買い出しクエストきたこれー。
委員長様の命令断れなーい(笑)