うさミミ!~兄と王子と幼なじみと~「ヲタは××できないなんて、言わせないんだから!」(仮)



それから雪くんと別れて買い出しに行って、教室に戻ったら、


「ゆうゆ~~~!」


「ゆう!!(泣)」


「佐々木さんあなたね!携帯を持ち歩きなさいよ!」



みんなあたしを見るなり叫んだ。


咲が抱きついてきた。


で、委員長に怒られた。



「ちょ、みんなどうしたの?……咲なんで泣いてるの!?」


話をきいたところ、あたしの帰りがあんまり遅いから、みんなよからぬ妄想をして心配していたらしい。


ごめんみんな……あたしが図書室なんて寄らなきゃこんなことには……。



「探してたものなかなか見つからなくてさ~ごめんごめん!てか咲そろそろ離して!」







そんなこんなで本日も学校終了。



「おま、今日は自分のチャリあるだろ!なんでニケツなんだよ!」


「なんとなく?」



あたしの自転車は学校に置いてく。



「咲ー」


「ん?」


「…………」


「なんだよ」


「明日から文化祭だねー」


「あ?だな」




雪くんとまわる約束、ちょっと前のあたしなら飛び上がるほどうれしいはずなのに……モヤモヤしちゃう。



……咲を見てると。



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