DV彼氏に負けてたまるか!!
「総長!!お疲れ様っす!!」
濃いノーズシャドー、
紫の唇、肩に入れ墨。
威勢のいい声で
夏美に向かって
挨拶する人物
―琴美
「いやぁ昼間の
総長の怒鳴り声には
しびれましたよ!!
最近、族がでかくなって
礼儀知らない奴
増えててアタシの
同期みんな
ピリピリしてましたから」
「そうか。でも
別にてめぇらの為に
優希達に説教
したわけじゃねえよ」
「勿論わかってます!
今後の族の為、っすよね?」
「おう。わかってんじゃねえか」
「そりゃ総長から
何回もききやしたから」
「だな。まぁ先代から
受け継いだこの族を、
あたしの代で
終わらす訳には
行かねえんだよ。」
「そーっすね…
でも、先代のあきさんも
よく同時~中2~だった
夏美さんに族を
預けましたよね。」
「まぁな、一番の
下っ端だったからなぁ
あきさんのおかげで
あたしが
総長に就任した時は
内乱が耐えなかったさ」