ROMANCE:winter
-day 2
「……で、結局昨夜は不機嫌のままごはんを食べに来て、何も話さずに食べ終わったら帰ったんだよ」
アタシの週末の予定に“デート”の文字はない
とにかく部活漬けの直也とまともに出かけたこともない
アタシは昨日の愚痴を一気に話し終えて、やっと生ぬるくなったカフェモカに口をつけた
向かいに座って「ふ~ん」なんてあしらうような返事をするゆかはカップをことんとテーブルに置く
「…あんた達のお付き合いはよくわからないな~~」
「え?」
思わず聞き返す
「だってね、デートもしないでしょ?
なんか同棲しだして何年もたったカップルを見てるような気分になるんだよね」
「新鮮味、ないよね」
「ないね」
「家政婦、だよね」
「だね」
改めて実感する
そうじゃないかと思ってたけど、やっぱりそうだ
アタシは家政婦……
今日もゆかとの待ち合わせ時間までに家の掃除と直也の部屋の掃除まで済ませてきたし
夕飯の下ごしらえまでしてきちゃってるし……
アタシの週末の予定に“デート”の文字はない
とにかく部活漬けの直也とまともに出かけたこともない
アタシは昨日の愚痴を一気に話し終えて、やっと生ぬるくなったカフェモカに口をつけた
向かいに座って「ふ~ん」なんてあしらうような返事をするゆかはカップをことんとテーブルに置く
「…あんた達のお付き合いはよくわからないな~~」
「え?」
思わず聞き返す
「だってね、デートもしないでしょ?
なんか同棲しだして何年もたったカップルを見てるような気分になるんだよね」
「新鮮味、ないよね」
「ないね」
「家政婦、だよね」
「だね」
改めて実感する
そうじゃないかと思ってたけど、やっぱりそうだ
アタシは家政婦……
今日もゆかとの待ち合わせ時間までに家の掃除と直也の部屋の掃除まで済ませてきたし
夕飯の下ごしらえまでしてきちゃってるし……