ROMANCE:winter
-day 3
週明けの学校
昼休み
お弁当を食べ終えて、ゆかが机にひじをつくと呆れた声を出した
「で、結局別々に過ごすわけ??」
「だって、剣道部のクリスマスパーティに部外者がいけるわけないじゃん」
「部外者って……新主将の彼女でしょ??」
「別に…彼女らしい事もしてないし……」
お弁当箱を包みなおしながらいじけたように言うと、頭上から声がした
「そうなの??」
ゆかと同時に顔をあげる
「寺野、盗み聞きしないでよ」
ゆかがため息をついて再び頬杖の体勢に戻ると、寺野がアタシの横に椅子を寄せてきた
「だって声大きいんだもん」
って言う寺野はなんだかうれしそう
人の不幸は蜜の味って??
「宇佐ちゃん、俺とクリスマスすごそっか」
驚いてるアタシの代わりにゆかが断ってくれる
「彼氏がいる女誘う? 女ならいっぱいいるでしょ!」