ROMANCE:winter
終業式の後、HRが終わると慌てて直也の教室に向かった
直也が部活に行くまでにお弁当を渡さなきゃ…!!
お弁当箱を持って直也の教室の前まで行くと、既に彼のクラスもHRを終えていて中から人がどんどんと出てきている
クリスマスイブという楽しいイベントディと終業式を終えたテンションの高い顔が続く
ロングヘアーの隙間からキラリと光るピアスをした女の子が鏡で自分の顔を見ながら教室から出てきて、その背後が明らかになる
ひときわ背の高い姿が見える
「あ、なお…や」
真田さんの姿が目に飛び込んできて、言いよどんだ
なんで??
なんで直也の教室に真田さんが??
「先輩いつもお腹すいたって愚痴ってるんだもん」
そんな高い声が聞こえてきた
「部室で渡すと、他の部員にひがまれるから、持って来ちゃいました」
かわいらしい笑顔で微笑んで、両手でお弁当らしき物を差し出している
アタシは自分が持ってきたお弁当を背後に隠した
直也が片手で真田さんのお弁当を受け取る
受け取るんだ
じゃあ、作らなきゃ良かった
これからも
彼女に作ってもらって
そうすればアタシは髪をセットする時間ができる
直也が部活に行くまでにお弁当を渡さなきゃ…!!
お弁当箱を持って直也の教室の前まで行くと、既に彼のクラスもHRを終えていて中から人がどんどんと出てきている
クリスマスイブという楽しいイベントディと終業式を終えたテンションの高い顔が続く
ロングヘアーの隙間からキラリと光るピアスをした女の子が鏡で自分の顔を見ながら教室から出てきて、その背後が明らかになる
ひときわ背の高い姿が見える
「あ、なお…や」
真田さんの姿が目に飛び込んできて、言いよどんだ
なんで??
なんで直也の教室に真田さんが??
「先輩いつもお腹すいたって愚痴ってるんだもん」
そんな高い声が聞こえてきた
「部室で渡すと、他の部員にひがまれるから、持って来ちゃいました」
かわいらしい笑顔で微笑んで、両手でお弁当らしき物を差し出している
アタシは自分が持ってきたお弁当を背後に隠した
直也が片手で真田さんのお弁当を受け取る
受け取るんだ
じゃあ、作らなきゃ良かった
これからも
彼女に作ってもらって
そうすればアタシは髪をセットする時間ができる