ROMANCE:winter
授業がはじまるまで食堂にいればいっか


目をとじてしまっている直也を見ながらゆっくりご飯を食べた



アタシ達が座るところとは反対側の壁際にある窓からあたたかい日光が差し込んでいる


風はシャットダウンされているから、ぬくもりだけが室内に入り込んで心地いい


確かに眠くなる……



トレイをテーブルの端に寄せると、腕を枕にして空腹を満たされた幸福感に浸りながら目を瞑った



昨日の夜中までの裁縫

結果、お弁当を作る時間がないくらい寝坊しちゃったんだけど

やっぱりまだ寝不足



ユラユラと暖かさにいざなわれて落ちていく





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