【短】天気神
「おい……」


「何か?子宝神(コダカラノカミ)。」

隣に座る子宝神が話しかけてきた。

男が子宝神だなんて、下界にいる人間はしらないんだろうなぁ……。


「お前…隼人という奴を気に入っただろ?」


「なっ…!!」


「いいんじゃねぇか?あの大神様だって人間を気に入って、その人間の死後、嫁に迎え入れたんだから。」

「はぁ…」


「ただし、隼人に構いすぎるな。お前は『天気神』だ。
お前が決める天気一つで作物の育ち方も、祭りが行われるかどうかも決まるんだからな。」
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