イジワル彼氏と甘い、甘いキス。



「でも、今は思わない。
あたし、正直戸惑ってる」


「いいんだよ、そう思って当たり前。でも、好きなんでしょ。だったらいいの」



月子ちゃんは柔らかい笑顔であたしの頭を撫でた


「じゃあ出よっか」


そう言って立ち上がった時、
眩暈がして……



月子ちゃんの声が遠くに聞こえる


あたし……どうしちゃったんだろう



もう、意識が消える寸前


善の声を
聞いたような気がした


「亜稀っ!」

って あたしの名前を呼んでいる





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