君の知らない物語
最初の学校なんて、あいさつして終わり。
って感じ。
俺は、裕也と帰ることにした。
「裕也!ここ、ここ!!!」
「お、圭!待っててくれたんか?」
「まあな。。」
俺等は帰宅部で、紫はバレー部。
俺と裕也だって、中学は陸上部だった。
でも、めんどくさくなって高校に入ってからは、走る気にもならない…。
「圭さ、、どう?」
いきなり裕也が話しだした。
「なにがだよ…?」
「彼女…できそうか??」
「………。」
黙ってしまった。もちろん彼女は欲しい
でも、、できそうか??って聞かれると、返事は決まっている。。
紫は女子でも、昔からの友達。
だから、話す時も上がらないし普通に接しられる。
「俺、一応高3だろ?やっぱり彼女欲しいよな~って思ってさ。」
「俺だって、彼女欲しいさ。でも、、、」
「言わなくても、、わかってる。」
中3の時のクリスマス。。。やっぱり、裕也は覚えてる。
紫に言ったら、
「そんなん私知らない。」
って、、まあ、気遣ってくれたのか、ただのバカなのか。。。
「お互い、頑張ろうや。な?」
「そうだな。。。裕也、ありがとう。」
「いいえ~」
俺の家の前。裕也と別れて玄関前に立つ。
「ただいま。」
そう言ってドアを開ける。