すたにゅら☆【BL】
大地の「りゅーちゃんはパパのコトが好き」発言で、僕の頭を過ぎったのは、まさに邪念だった。
いや、一父親としたら当たり前かもしれない。
―――幼稚園の先生と結婚すれば、大地が楽になるんじゃないか・・・。
大地に僕への愛と同じぐらい、はたまたそれ以上の母親の愛情を注いでくれるんじゃないか・・・。
僕はそんな女性を愛せるんじゃないか・・・。―――
「なぁ、大地」
僕は幼稚園へ行く準備をする大地に後ろから声をかけた。
「何?パパ」
「パパ、大地にお願いがあるんだけどさぁ」