すたにゅら☆【BL】
「尾上さん、ありがとうございます」
先程までの自重気味の笑顔ではない、純粋な笑みに僕は不覚にも見入ってしまった。
「そうですね、気にしないようにしますね?」
尚も笑ったままの保父くんが何故かとても愛らしく感じた。
まるで、大地に抱く感情のようでくすぐったかった。
「じゃあ、また来週」
「週末は大地くんと出来るだけ遊んであげて下さいね」
僕が帰ろうとした時、保父くんはそういった。
案外、優しい。
大地にはもちろん、僕にも・・・・・・。
彼も悪い人間ではないみたいだった。