すたにゅら☆【BL】
―――――――
ようやく帰れた。
もう午後10時だ。
りゅーちゃん先生はともかく、大地はきっと寝ているはずだ。
「ただいまぁ」
と玄関のドアを開けると、そこにはエプロン姿のりゅーちゃん先生がいた。
「あっ、尾上さん。お帰りなさい」
りゅーちゃん先生はにこやかに僕の方を見た。
「ちょっと遅かったですね。さっき大地が寝ましたよ?」
今日一日、りゅーちゃん先生は大地の面倒を見てくれたのだろう。
きちんと報告してくれた。
「嫌がることなく幼稚園へ行き、お友達とも仲良く遊んでいました。」
「ありがとうございます。りゅーちゃん先生」
僕がそう礼をいうと、りゅーちゃん先生は少しばかり嫌そうな顔をした。
嫌そうな顔というのは、あの自重気味な笑みのことだ。
「・・・・・・どうしたんですか?」
僕は思いきって質問した。
一応、形式上は恋人同士なんだから少しくらいは気になるのだ。