すたにゅら☆【BL】
『嫌いになんかならない』
『どうしてそう言いきれるの?』
伊織ちゃんは僕に聞いた。
『理由なんてないよ』
僕は伊織ちゃんが好きだから。
伊織ちゃんも僕を好きでいてくれるなら。
『理由が知りたいよ』
伊織ちゃんは泣いた。
泣いた伊織ちゃんを見て、僕は不安になった。
このままじゃ、伊織ちゃんは僕から離れていってしまうんじゃないかと。
『伊織ちゃん』
『何?』
怖かったんだ。
伊織ちゃんが離れていってしまうのは。
『高校卒業したら結婚しよう』