恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
暑そうだし……持っててあげようか。

潤くんから上着を受けとると、優香が怒ってる。

「潤くん! 自分で持ちなさいよ。さやだって困るよ。外出たら私たちだって暑いかもしれないし」

「あ~、うるせぇな。なんで寄りによってお前と同じ班……」

イヤっそ~な顔して、潤くんは車両の反対側に移ってしまった。




「さや、私が持とうか?」

今まで彩菜の近くに立って、黙って私たちのコトを見ていたレナが、近寄ってくる。

「ううん、いいよ。気にしないで」

キャリーケースは業者のひとが先にバスに運んでてくれるコトもあって

手荷物は小さいバッグだけ。

上着ぐらい、なんてコトない。




「フフッ! 潤くん、さやを彼女と勘違いしてるよねぇ。

最近彼女と危ないらしーし、さや狙われてるかも!?」

えっ!?

そんなわけないってば……。

レナは嬉しそうに含み笑いをすると、みんなに聞こえないように、耳打ちしてきた。











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