恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「ターゲット1、だね。さや、ちょっとぐらいハメ外してもいーじゃん」

「もう……また言ってる。私は当麻くん以外は……」

「あ~、ヤメテ。私、彼氏イナイから。

ノロケだけはやめてよね?」

レナは両手で私の肩を軽く押し返す。

そう言われると、弁解する気も失せちゃうよ。

……もう。




そのうち列車は国際通りの県庁前に停まった。

国際通りは、デパートもあるし、その他数えきれないほどたくさんのお店が立ち並ぶ、賑やかな所らしい。

「ココで降りてぇ」

双子の方割れ、睦月くんがボソリと呟く。

「えー。最終日に自由行動で行くじゃん」

優香がすかさず睦月くんにダメ出し。

「わかってるけど。城見てもなぁ……。写真撮るだけだし」

「そう言わないでよ。美女4人が睦月くんについてるからね!」

レナが横から入ると、睦月くんは苦笑いしてた。




潤くん以外は絡んでこないし、当の潤くんは優香と合わずに超不機嫌。

睦月くん、皐月くん、彩菜は一応私たちと輪になってるものの、

大人しい方だからあんまり喋らない。

タロくんは……一人で窓に寄っかかって、本を読んでいた。

てんでバラバラな8人。

やっぱり班行動には無理がありそう。


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