恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
遂に列車は首里城のある首里駅に到着。

女子だけで固まって喋りながら、首里城へと向かう。

私は相変わらず、潤くんの上着を持ったまま。

男性陣は私たちより先に歩いて行ってしまった。

班行動ってこんなモノ?

当麻くんの班も……こうなのかな。

だったらなんだか安心、なんて思っちゃう。




守礼門で先生のチェックを受ける。

班長がスタンプにハンコを押してもらう。

門の前には、保健医の富士先生が立っていた。

みんなが写真を撮ってる間に、コッソリ聞いてみる。

「……先生、当麻くんもう通りました?」

「絹川くん? ん~……まだ見てないなぁ。だけど……」

富士先生はちょっと渋い顔をした。

え……なに?





「あのね。絹川くん、班の女のコ置いて……男のコだけで行動してるみたい。

さっき班の女のコが、4人だけで来てたわ」

えぇっ! そうなんだ?

どこ行っちゃったんだろ。



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