恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
イラッとして、当麻くんの手からもぎ取るようにして、彩菜のペンを取った。

「当麻くんこそ、いたんだ? 班行動もロクにできないんだね」

そしてつい、憎まれ口を叩いちゃう。




それを横で聞いてた、当麻くんのグループの男のコたちは、

なぜか喜んでるし。

「う~わ、当麻のオンナ、めちゃ怖ぇ。

優等生の彼女の尻に敷かれて……ブブッ!! 当麻ザマねぇな」

「うるせぇよっ」

友達にそう言われ、当麻くんポケットに手を突っこんで、片足上げてケリ入れてる。




私の嫌味、全然効いてないし……。

ホント、呆れちゃうよ。

もうムシしよ……。




不安そうに見ていた彩菜にペンを返して、

ウチの班のメンバーとそのまま去ろうとしたら

当麻くんにグッと腕を掴まれた。

「当麻くん……なに?」

「なにって。あとで会える?」

はぁ?

なに言ってんだろ……。

もうすぐ消灯なんだけど?

「……会えない!」

プイと顔を背け、当麻くんの腕を振り切った。

そして、私より先に歩いて行っていた班のコたちを追いかける。



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