恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「絹川くんってヤンキーだけど、さやと付き合ってるし、いい人だと思ってた。

さっきのは……ヒドイよ。ホントは、文句言いたかったんだけど、

やっぱ怖いからムリで、あぁするのが精一杯だった」

「えー……。もしかして、わざと落としたとか!?」

ハニかむ彩菜を見て、そう言うと、

エへへって笑っていた。

「そうだったんだ」

「だって……さや、辛そうだったし」




普段クラスで彩菜とそんなに話すコトないし、

当麻くんとのコトも話したコトなんてない。

けど……わかってくれてたんだ。



「ありがとう……。なんか……当麻くんのコト、よくわかんないや……」

いつも一緒に住んでて、色々知ってるつもりだったのに

1、2年共クラスが違うし、

一緒にいない時の当麻くんを、私はよく知らないかもしれない。



ちょっと泣きそうになってると。

「浮かない顔すんなって。笑顔のないオンナはかわいくねーぞ? ホラ、笑え!!」

潤くんが頭をパシッとたたいてきた。



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