恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「なによ……。笑ったって、かわいくないよ?」

潤くんにそう返すと、なんだか照れた感じで

「笑ったら……かわいいって。

さやが笑うと、ドキッとすんだよ、こっちは」

なんて言ってくる。




慰めてくれてるのか、本気なのかわからないけど、

なんだか気持ちが軽くなってくる。

「……潤くん、ありがと」

「ハハ。何のお礼? オレ、本音言っただけだけど?」

潤くんは、ニッと笑うと

ちょうどきたエレベーターに、私と彩菜を押しこんだ。



「タロとオレ、階段で行くわ。じゃ、また明日!」

「……えっ?」

呆気に取られてる間に、

エレベーターの扉が閉まる。




「フフッ。潤くん、照れてる」

彩菜がクスクス笑ってる。

「……もう。一緒に乗ればいいのに」

「あ……そうだ、さや」

笑っていた彩菜が、フッと真面目な顔になった。



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