恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「……神原? あぁ、アイツしつこいから」

いきなり神原さんの名前が出てきて、キョトンとしてる。

「しつこいって思うなら、もっと冷たくしたら?」

「なに、妬いてんの?」

当麻くんは嬉しそうな顔をして、

床に片手をついた体勢で、片方の手を私の髪に絡ませてくる。



慌ててその手を払い、無理やり起き上がった。

「……当麻くん、神原さんには優しい気がする」

「そーかな」

フッと笑うと、当麻くんもその場に座り直す。

「いつもなら、寄ってくる女の子を、もっと突っぱねるよね?

なんか……違うっていうか」




当麻くん、普段そんなに女子と絡まないんだよね。

学校でもひとりで行動してるコト多いし、

仲間で騒ぐ時は、3年生も混じってたりと

あんまりクラスに固執してない。

修学旅行だから……

やっぱりいつもとは違う気分なのかな。



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