恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「別になんもねぇっつの」

「端から見てたら、そうは見えなかったよ?」

「多分……」

当麻くん、ちょっと考えるようにしてうつむいた。

多分、なに?




「神原ってさ、爺ちゃんっコなんだと。オレもそーじゃん。

なんか、それで気に入られたみてぇ」

そんなコトで!?

っていうか、結構プライベートな話したんだ?

「いつ、そんな話したの?」

「行きのバス。質問ゲームやっててな、

『今一番気になる人』ってのがまわってきて、『爺さん』って答えた。

ま、違う意味で爆笑んなったんだけど?」

当麻くんは冗談っぽく話すけど、私のモヤモヤは消えない。




「そこから神原さんと……?」

「まぁな。近くに座ってたし、色々聞かれて。

神原の爺さん、長いコト病気してるらしーわ。

ウチの爺さんも最近弱ってきてっし、一緒だなって話んなって」

『一緒だな』……って、

どんな雰囲気で話してたんだろ。


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