恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「当麻くんっ……」
引き止めようとしたけど、そこで言葉が詰まる。
だって……当麻くんの顔に、さっきみたいな優しい笑顔はなくって……。
「明日もう……会えなくなるとか、考えたコトあるか?」
「会えなくなる?」
「そ。オレが今こうしてる間にも、爺さんポックリ逝ってるかもしんねぇ」
口調は冗談っぽいけど、当麻くんは全く笑ってない。
「そんな……考えたコトないよ。っていうか、そんなの考えちゃダメだよ!」
「だろ? フツーは考えねぇよな。けどさ、身内に病人がいるってそーいうコト。
考えたくなくっても、ふとした時に不安になる」
「うん。さっきはゴメン……」
「まぁ、そーいう言葉が簡単に出てくる分、さやは幸せな環境にいるっつーコト」
「…………」
「気にすんな? 別に怒ってねぇから。……けど、あぁいうコトは言わないで欲しかった」
当麻くん……。
ゴメンなさい。
言葉に詰まってうつむいてると、
「一緒に出ると誰かにチクられてもヤバイから、先行くな」
って言って、
当麻くんは先に非常扉を開けて、ろう下へと出ていった。
残された私は……
しばらくそこから動けなかった。
引き止めようとしたけど、そこで言葉が詰まる。
だって……当麻くんの顔に、さっきみたいな優しい笑顔はなくって……。
「明日もう……会えなくなるとか、考えたコトあるか?」
「会えなくなる?」
「そ。オレが今こうしてる間にも、爺さんポックリ逝ってるかもしんねぇ」
口調は冗談っぽいけど、当麻くんは全く笑ってない。
「そんな……考えたコトないよ。っていうか、そんなの考えちゃダメだよ!」
「だろ? フツーは考えねぇよな。けどさ、身内に病人がいるってそーいうコト。
考えたくなくっても、ふとした時に不安になる」
「うん。さっきはゴメン……」
「まぁ、そーいう言葉が簡単に出てくる分、さやは幸せな環境にいるっつーコト」
「…………」
「気にすんな? 別に怒ってねぇから。……けど、あぁいうコトは言わないで欲しかった」
当麻くん……。
ゴメンなさい。
言葉に詰まってうつむいてると、
「一緒に出ると誰かにチクられてもヤバイから、先行くな」
って言って、
当麻くんは先に非常扉を開けて、ろう下へと出ていった。
残された私は……
しばらくそこから動けなかった。