恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「いったぁ……なにすんの!? 彼氏が他のコと仲良くしてるからって、私に当たらないでよっ」

レナが手を上げるのが見えて、反射的に目をつぶった。

頬に痛みがはしるかと思ったら、

すぐ側で鈍い音がしただけだった……。




「おい、やめろよ。こんな所で……みっともないぜ」

えっ……この声は。

目を開けると、いつの間にか私たちの側に来ていた潤くんが

レナの手を押さえていた。

「潤くんも見てたでしょ!? 先に叩いたのは、さやなんだから」

「レナがさやにひどいコト言ったからだろ。ここにいたメンバー、みんな聞いてたし」

そう言って、うちの班のメンバーを見渡す。

彩菜を含め、近くにいたコたちがみんな不安そうに私たちを見つめてる。




「レナ……さやに謝って!! 今のは、ひどいよ」

昨日までなにも言わなかった彩菜が、席を立ち上がってレナに文句言ってる。

みんなにかばわれると、なんだか泣きそうになってきた。

思わず、その場から立ちさり、

近くのトイレに駆け込んだ。



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