恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
すぐにうしろから足音が聞こえて、彩菜が追いかけてきてくれた。

「さやは悪くないから!」

「……でも、レナを叩いちゃった」

「叩いて当然だよ! あれって、さやの彼氏を侮辱したのと同じだもん

「彩菜、わかってくれてたんだ? レナが言ったのが図星だから怒ったっていうよりは……。

そんなの簡単にするようなひとみたく言われて、カチンときたんだよね」

当麻くんは神原さんと仲いいかもしれないけど、

レナが言ったようなコトは、絶対ナイと思う。




「うんうん。私だって、自分の彼氏をあんな風に言われたら、

レナを叩いてたと思うよ? あ、彼氏イナイんだけど」

彩菜は照れくさそうに、ヘヘッと笑った。

「彩菜なら、すぐにできるよ」

「だったらいいな……。実はね、今日朝食の帰り、

となりのクラスの男子に『旅行中に一緒に写真撮ってほしい』って言われたんだ」

「えーっ! すごーい!!」



レナや神原さんのコトでモヤモヤしてた気持ちが、

彩菜の言葉で一気に吹きとびそうになる。

「初めてだよ~。結構好きなタイプだったし……」

「となりのクラスの誰!?」



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