恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「横田くん。えっと……私のコトはいいから! さや、絹川くんと、今日は喋れた?」

彩菜はハズかしかったのか、慌てて話題を当麻くんのコトに戻す。

「実は昨日の夜、ちょっとだけ会ったんだ」

「そっか! じゃぁ、仲直りできたんだね」

「う~ん、それがね。私が言った言葉で、当麻くんの機嫌損ねちゃったかも……」



昨日の当麻くんの顔を思いだす。

『怒ってねぇから』って言ってたけど、気は悪くしてたハズ……。




「そうなの? ヤンキーだし、怒ったら怖いよね。

あっ、ゴメン! そういう意味じゃなくって……えっと」

彩菜は大慌てで訂正してるけど、それ見て思わず笑っちゃう。

「だよねぇ。当麻くんのコト、みんなよく知らないもんね。

見た目あぁだし、口も悪いし……。だけど、ホントはすごく優しいの。

昨日は、言ったらいけない言葉を私が言っちゃったから……」




お爺さんのコト、詳しく言うのもなんだし、

曖昧に言葉を濁すと

彩菜はそのコトについて追求はしてこなかった。

だけど、こう言ってくれた。

「謝りたいんでしょ? だったら、あとで謝りに行こうよ」

って……。






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