恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
お兄ちゃん、ものすごい勢いで部屋の外へと出ていった。

「そんな怖がらなくても。……なぁ~、ルイ?」

当麻くんはルイを抱っこして、その頭に頬ずりしてる。

あ、ルイがうらやましい。

……なんて、思ったりして。



「おまっ……ウチに猫連れてくんなつっただろ! なんでいんだよ、この黒猫」

「あれ、お兄ちゃん猫ダメだっけ?」

「シッ、シッ!!」

「大人しいから大丈夫っスよ?」

当麻くんがニヤリと笑うと、お兄ちゃんは焦りながら叫んでる。



「キライじゃねーっ。……ネコアレルギーだ! 震えが……」

「にゃ~ん」

ルイが当麻くんの腕からピョンと飛びおり、お兄ちゃんがいる入口へと軽やかに近付いていく。

「とっ、とにかく! その五ヶ条を肝に命じとけ? わかったな!」



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