恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「おーし、早いとこ移動しようぜ」

当麻くん、さっきまで眠たそうだったのに、今はやたら張り切ってる。

私を引っ張りタクシーの後部座席に乗りこむと、

潤くんがレナに話しかけ、レナは渋々助手席に乗ってきた。

そして、私のとなりに潤くんが座った。

「さや、今日も1日よろしくな?」




潤くんが笑顔を向けてくれたんだけど、

私の頭のうしろを通って、当麻くんの鉄拳が飛んだ。

「痛っ!!」




潤くんは頭を押さえ、痛がってる。

「な~にが、『さや』だよ。オレのオンナを呼び捨てすんな?」

「……ハイ、すんませーん」




「ふたりって、知り合いだったんだ?」

当麻くんと潤くん、なんだか親しそうだよね。

「オレのダチの弟。こんな好青年ぶってるけど、裏では……」

「ぶってるって何スか! これ、オレの素ですから」

潤くん、口を尖らせ反論してる。




……そっか。

当麻くん、ダブってるから、

私の学年に友達の弟がいても、おかしくないんだよね。


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