恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
建物の中は薄暗く、

目の前にパネルが並んでいた。

「さてと。どの部屋がいー?」

パネルには、レイアウトの違う部屋の写真がたくさん映っていて、

当麻くんがそれを指差す。

全部同じ部屋じゃないんだ?




「初めてだし……わかんない。当麻くん、決めてよ」

うわぁ、なんかやたら心臓がバクバクしてきた。

もう部屋なんて、どこでもいいよ……。

部屋に入る前からこんなに緊張してたら、一体どうなっちゃうんだろ!?



「おしっ、じゃあ一番高い部屋」

「えっ!?」

「ま、いーじゃん。記念すべき、初エッチの日だし?」

ニヤッと笑って、当麻くんはその部屋を、予約してしまった。




家以外の“初”、なんだけどね?

「部屋入ったら、止まんねぇかも……いい?」

当麻くんは、私の手をギュッと握ってきた。


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