恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
当麻くん、疲れて寝てるのかなって思ったけど

どうもそうじゃないみたい。

目は開いてるし。

「……しないの?」

思わず聞いてみたら、当麻くんはクックと笑いだした。

「え? 早くヤりたい?」

「ちがっ! そういう意味じゃないってば」

「わーってるって。……今日は、これでガマンする」

「……えっ?」




「……抱きたいけどな。ふたりでいい匂いさせて帰ったら、バレバレじゃね?」

「そっ、そんなコト考えてくれてたんだ!?」

言われてみれば、そうかも……。

帰りが遅くなった上に、身綺麗になってたら怪しいよね。

悠馬くん、鋭そうだから、なにか言ってきそう。




「それに、帰したくなくなるから……」

「帰したく……?」

「やっぱり、朝まで一緒にいたいし? ゆっくりできる日に、出直そうぜ」

当麻くんは、私の髪や頬にそっと触れる。


< 228 / 471 >

この作品をシェア

pagetop