恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
う~……。

あぁ言えば、こう言う。

やっぱり悠馬くんは苦手。




「もう、関係ナイし! 退いてよっ」

ろう下に立ちふさがってる悠馬くんを押しのけ、

リビングへと向かおうとしたら、

襟首をつかまれた。




もうっ、今度はなに?

「スト~ップ。

……旅行中、当麻先輩なんかやらかした?」

「なにも? ケンカとか、そういうのはなかったよ」

初日のアレは、ケンカじゃないしね。




「……そっか。なら良かった」

悠馬くんはホッとした表情を見せ、私から手を離した。

……今のうちに、逃げよう。

そっと歩きだすと、悠馬くんがポツリと呟いた。




「……ありがとな。当麻先輩のコト、みててくれて」

うわぁ……驚いた。

悠馬くんが、私にお礼言ってる!?

それに、大したコトはしてないんだけどね。

単に、当麻くんが大人になったってのも、あるかもしれない。



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