恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「特に……なにもしてないよ」

「……そっか。楽しかった?」

へっ?

またまた意外な言葉。




「うん……。すごく楽しかったよ」

戸惑いながらもそう答えると、

悠馬くんは、

ちょっと哀しそうな表情で、

フッと、笑った。




「へぇ。羨ましーな。オレも、行きたかった……」

そっちが本音?

私、からかわれてる!?

だけど悠馬くんの顔には、いつものイヤミっぽい笑みは浮かんでない。




きっと、当麻くんと一緒に、旅行に行きたかったんだ……。

「あっ、あのね。

コレ、悠馬くんにお土産!」

なんだか、なにかしたくなって……。

思わずカバンから小さい紙の包みを取り出した。




ホントは、悠馬くん用にはお土産買ってきてないんだ。

家用に、紅芋タルトの大箱を買っただけ。

違う目的に買ったモノを、

思わず悠馬くんに、差しだしていた。



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