恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
これって倦怠期?
修学旅行から帰ってきた翌日……。

朝起きると、いつものように悠馬くんが朝食を作ってくれていた。




「……おはよ」

喋りたくないけど、とりあえず挨拶。

悠馬くんは私がダイニングに入ったのを確認すると、意味あり気に含み笑いするだけ。

挨拶ぐらいしようよ……。

はぁ、やっぱり疲れる。




そう思いながら、ダイニングテーブルに座る。

……当麻くんがいない。

いつもなら、ここで朝食食べてる時間なんだけど。

「あ、そーだ。当麻先輩、用事あるつって、先に出てった」

「用事? 朝からなんの……」

「……さぁ? つか、当麻先輩あんたに言ってから出かけなかったんだな」

悠馬くんは、私をバカにしたようにククッと笑うと、

目の前に、おにぎりとお味噌汁、卵焼きを置いてくれた。




言い方はムカつくけど、朝食はおいしそうだし、ありがたい。

「……ありがとう」

そんな言い方しなくても! って言う気も削がれてしまう。


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