恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「……オレもよくわかんねぇけどな。珍しく、親父から連絡あって。

大事な話があるから、すぐに家に戻れって」

「大事な話?」

「そ。まー、親父がケータイにかけてくんのなんか、年に1回あるかナイかだからな。

よっぽど大事な話なんだろーよ」

当麻くんは確か、お父さんと仲が悪いんだよね。

そんなお父さんが、なんの用事なんだろ。




「しばらくココに来れないんだ?」

「あぁ。2ヶ月……かな」

「2ヶ月!? ウソッ、そんなに? 一週間ぐらいかと思ってたのに。

「悪いな……。オレの荷物は、そのまんまにしといて?

また戻ってくるし」

戻ってくるって……2ヶ月も先なの?

「…………」

その間には、クリスマスもお正月もある。

冬休み、ずっと当麻くんと過ごせるハズだったのに。




「そんな顔すんなって。……なっ? 学校で会えるし」

当麻くんがギュッと抱きしめてくれるけど、

モヤモヤした気持ちはおさまらない。

「どうして家に戻るコトになったの?」


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