恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「それも今日親父から聞いてくる。

普段、オレが家にいよーがいまいがお構い無しの親父が、

頼み込んできたから……まぁ、それなりに理由はあんだと思うわ」

いつも親に反発してる当麻くんがこんなコト言うなんて。

きっと、なにかを察知してるんだよね。

「うん、わかった。なにかあったら私も協力するから」



ギュッと当麻くんにしがみつき、胸に顔をうずめる。

……当麻くんの温かい腕と、いい香りに包まれ、心が少しずつほぐれてく。

「急いでるんだよね。もう、行って?」

「ん……わかった」

当麻くんは私から体を離すと、名残惜しそうに唇にそっと指を這わせる。




「……さやも連れて行きてぇな」

「うん、一緒に行きたいよ」

「行く前に、もっかい……」

今度は軽いキスなんかじゃ終わらなくって、

何度も何度も、当麻くんの唇に包み込まれる。

優しいキスも、激しいキスも

もう、しばらくココではできないんだよね……。



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