恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「じゃー行くわ。ちゃんと飯食えよ?」

当麻くんは、テーブルの上のおにぎりに目をやる。

「うん。おいしいし、全部食べきれそう」

「そっか、なら良かった。……さや、朝食欲ねぇって聞いてたからな。

悠馬に朝食作らせて正解だったな」




……え?

悠馬くんが朝食作ってるのは、自発的にじゃナイんだ?

「もしかして、私が朝食あんまり食べないのを気にして……?」


「おー。さやは、痩せすぎ。もっと、太っていーから」

「太りたくはないけどね……。それに、見えない所にお肉ついてるし」

「知ってる」

当麻くんはニンマリして、私のお腹を触ってくる。



「えっ!? ひどいっ」

「ハハッ、いーじゃん。さやなら、ぽちゃぽちゃでも全然オッケー。

食わないで貧血とか、そっちのがヤだし?」

「ぽちゃぽちゃ、って……」

「今日はなに? お~、鮭か。やるな悠馬。

じゃ、行ってくるわ」

当麻くんは、私の食べかけのおにぎりの具をチラッと見て、フフッと笑う。


< 249 / 471 >

この作品をシェア

pagetop