恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
お昼休み……

いつもの空き教室は、悠馬くんのせいでしばらく使えないし、

当麻くんの教室を覗いた。

いないなぁ。

まだ来てないのかな?




一応、当麻くんのクラスのコに声をかけて聞いてみたら、

4時間目の終わりに、顔出したらしいんだ。

昼休みになったら、どこかに消えて行った……って。

どこかにいるのかな。




あてもなく校舎を歩き探してみるけど、

どこにいるのかなんて、見当もつかない。

……闇雲に探しても、見つかりっこないよね。

当麻くんの行きそうな場所、潤くんにでも聞いてみようか。




もう一度自分の教室に戻ろうと思ったとき、

渡りろう下の向こう側から、当麻くんが歩いてくるのが見えた。

あっ! いたっ。

嬉しくなって、その場で大きく手を振ってみた。

「当麻くーんっ」

私に気付いた当麻くんは、足を早めるコトもなく、

ポケットに手を突っ込んだまま、ダルそうな感じでコッチに歩いてくる。


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