恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「ずっと会えないワケじゃねぇし。考えたら、今までと同じじゃん。

一緒に住んでなくても、こうやって会えるしな」

「……そうだけど」



なんて言っていいかわからずうつむくと、

当麻くんが耳元で、そっと囁いた。

「……その分、クリスマスは空けとくから。

さやも、一晩空けとけよ?」

ドキッ!

一晩って……。

そういう、意味だよね?




どういう意味なのかわかってても、ドキドキがおさまらない。

「……うん」

「よし。じゃ、それまで頑張れ?

オレも頑張るから」

「うん……」

嬉しいのと寂しいのが合わさって、なんだか複雑。

だんだん目が潤んできた私を見て、

当麻くんは私の頭を片手で引き寄せ、優しくなでてくれる。




「冬休み入ったらバイト忙しくなるけど、正月は休みだし?

初詣行ったりしよーぜ。

って、まだ1ヶ月以上も先の話だけどな」

1ヶ月以上先って言うけど、そういう約束があるだけでホッとする。

「……うん」



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