恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
ヒロキさんっていうのは、

今日私たちのヘアメイクを担当してくれる、レナのイトコ。

ワンピース貸してくれるっていうから、

てっきり女性だと思ってたんだけど、男性だったんだよね。

ワンピースは、奥さんのモノらしい。




ヒロキさんは、20代後半。

細身のパンツを着こなし、髪も上手にセットしている。

自宅にいるのに、洗練されたイメージで、なんだかコッチが緊張しちゃう。

普段はフリーでヘアメイクの仕事をしているんだって。

クリスマスといえば稼ぎ時なんだけど、

結婚記念日だから、毎年仕事を入れないんだとか。

クリスマスが記念日だなんて、ステキ……。




で、午前中は時間があるから私たちのヘアメイクをしてくれるって。

「レナの友達みんな美人だな。オレ必要ねぇじゃん」

ヒロキさんがお世辞を言うと、すかさず悠馬くんが……。

「いや~、どうかな。ヒロキさんに頼んないと、目もあてられないヤツもいるけど」

悠馬くんは、クッションから顔をあげ、私を見てニヤリと笑う。


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