恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
それは、窓から見える夜景だった。

夜景の光で、夜空は部屋の中より明るい。

暗闇の中光を放つ街の灯りは、まるで宝石箱のよう。

「こっち来いよ」

窓からの灯りで、うっすらと照らされる室内。

なんとか、窓際にいる当麻くんの元へと、歩いていく事ができた。



「すごい……キレイだね」

「だろ? あ、でも今日のさやの方が、何百倍もキレイだけどな?」

そう囁いて、私を抱き締めてくる。



せっかくレナのイトコにメイクしてもらって、オシャレしたのに、

それに対する反応が全くなくって、寂しかったんだよね。

「……気付いてくれてナイのかと思ってた」

「まさか。……面と向かって言うのも照れるしな」

「えーっ、当麻くんが!?」

いつも、学校だろうが人前だろうが、甘いセリフ平気で言うクセに。


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