恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「お爺さん、手術したからもう大丈夫なの?」

「今んトコはな。今まで病気ひとつした事なかったのに、こんな事んなって、落ち込んでっけどな」

「そうなんだ……」

お爺さんに初めて会ったとき、

当麻くんと互角にケンカするぐらい元気だったよね。

元気のナイお爺さんが、想像できないや。

「それに、またいつ再発するかわかんねーから、気も抜けねぇし」

そうだよね……。




「もしかして、お父さんがお爺さんの入院を知らせてくれたから、自宅に戻ったの?」

「そーいう事。爺さんが入院するから、入院中の世話してくれって言ってきて……」

「うん」

「そこまでは良かったんだけどな、親父は一度も病院に来なかった。

母親だって、同じ。まぁ、血が繋がってなきゃそんなモンなのかもしんねぇけど」

当麻くんは私の肩越しで、大きくため息をついた。




「親父が……なに考えてんのか、ますます理解できねぇわ。

爺さんの入院の話をオレにしてきたときは、かなり辛そうに見えたけどな」

「…………」

「ま、関係ねぇか。卒業したら、ウチ出るしな。

で、さやと……ずっと、一緒に暮らしたい」



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