恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
当麻くんは抱きしめてくれていた腕をゆるめ、ゆっくりと体を離す。

そして、私の手に指を絡めてきた。

「さやは……オレでイイわけ?」


「イイっていうか……当麻くんじゃないと、イヤだよ」

自分で言っておきながら、ハズかしくなってきて、当麻くんに抱きつこうとしたら、

肩をつかまれ、阻止された。




「嬉し~事、言ってくれんじゃん?

じゃ、今から……始めますか?」

「へっ、始めるってなにを!?」

「そりゃ……アレしかないっしょ。オレ、もうかなりガマンしてんだけど?」

「けど、ケーキ食べたいし……」

「は? ケーキとオレ、どっちが好きなわけ?」




そんなの、比べる対象にならないってば!

「だって、せっかく用意してくれたのに」

「んなモン、あとで食おーぜ?」

「え……」

「ったく……。じゃ、ひと口だけな?」

当麻くんはフォークでケーキを小さく切って、パクりと口に含む。


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