恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「……イヤっ! 離してよ」

「あ、タバコ苦手だったんだっけ? さ~やさん」

男の子は私の耳もとで、クスクスと笑う。

……な、に?

なんで私の名前、知ってるの?



驚いた顔でその男の子を見ていると、

彼はポケットから何かを取り出した。

「コレ……預かってきましたよ?」

「えっ?」



男の子の手に握られていたのは……。



色とりどりの派手なパッケージに包まれた、棒付きキャンディ。

「えっ……まさか」

「当麻先輩に、預かってきました。

もしさやさんが来たら、用事で先帰ったって言ってくれって」



ウッソ……。

当麻くん、先帰っちゃったんだ?



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