恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
当麻くんが来てから、ウチの家族と当麻くんとで食卓を囲んだ。

おせちやお寿司を食べて、楽しく会話。

お兄ちゃんは、やっとおせちにありつけて、満足そうだった。



クリスマスのあと、一度だけ当麻くんと会ったんだ。

そのときは、香純さんの家に、お爺さんのお見舞いに行った。

当麻くんが言うように、お爺さんに以前の元気はなくって、

痩せたせいもあり、ひと回り小さくなったように見えた。



病気って、ひとを変えてしまうんだって思った。

あんなに元気だったのに……。



元々、地域開発の予定で来月お店を閉める予定だった事もあり、

お爺さんの喫茶店は、今はもう営業していない。

このまま一度も営業再会しないまま、お店が閉店してしまうって考えただけで胸が苦しくなる。



当麻くんの、大切な想い出の場所が……

あと一ヶ月で、なくなってしまう。



< 307 / 471 >

この作品をシェア

pagetop