恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
お昼を過ぎた頃、初詣に出かける事に。



「いや~、思ったより寒いな! 雪、雪、降れ、降れっ」

……お兄ちゃんまで、なぜか一緒に。

やたらテンション高くって、当麻くんはそのとなりでなんだかウンザリしてる。

「マジか~。ふたりで行く予定が……」

「せっかくだし、ね。3人で行こ」

「ったく、世話の焼ける兄貴だな~。初詣ぐらい、オンナと行けっつの」




当麻くんはポケットに手を突っ込んでた手を私に差し出してくる。

「……つなぐ?」

「うん」

お兄ちゃんからは見えない方の手を、しっかりとつなぐ。

雪が降り出して外は寒いけど、心はポッカポカ。

このまま寄り添いたいけど、お兄ちゃんがいるからね。




歩きながら当麻くんは、手をつないでるのとは反対の手にケータイを握り、

誰かにメールを打っていた。

「友達?」

「おぅ。せっかくだし、呼ぼうかと思って」

えっ。

まさか……


悠馬くんじゃないよねっ!?


絶対、ヤダッ!
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