恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「あ~っ、香純さん!」

思わず出した私の声を聞いたお兄ちゃん、思わず手に持ってるモノを落としそうになってる。

「えっ? わ、香純さん!? えっ……何故ココに!!」

焦りつつも人混みを避け、香純さんのもとに駆け寄るお兄ちゃん。





「正月ぐらい息抜きしねぇとな。さっき声かけたのって、香純さん」

「そうだったんだ。……お爺さんは、今ひとりなの?」

「いや。今日は兄貴が香純さん家に行くつってたから、しばらく任せてる」

そうなんだ……。

お兄さんがお見舞いに行ってるんだね。




「お爺さん、お正月だし当麻くんにも会いたいよね?」

「オレにか? そーいうタイプでもナイからな、爺さんは。

それより、流星さんはこのまま香純さんとふたりっきりにしてやろーか。

で、オレらもふたりでな?」

当麻くんがニッと笑い、手をつなぐのをやめて私の肩を抱いてくる。




「ねぇ、お兄ちゃんと香純さんって、どうなってるの?」

「どうって?」

「その……。お兄ちゃん、どう見ても香純さんが好きだよね? けど、香純さんは……」





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