恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
こんなに……大切なひとになるだなんて、あの頃は思わなかった。

今は、当麻くんがイナイ生活が、考えられないよ。

……大好き。

肩を抱かれてるけど、当麻くんの胴体に腕をまわして、抱きついた。





「……どした?」

「ううん。初詣、一緒に来れてよかったな~って思って」

「だな。この辺で、初チューしとく?」

「えっ!?」

驚いてる間に、当麻くんは私をさらに引き寄せて、顔を近付けてくる。

私も、当麻くんの瞳に吸い寄せられるように……顔を上げた。

一瞬触れた唇は冷たかったけど、幸せな気分に包まれる。

そっと唇を離すと、当麻くんはフニャフニャの笑顔になっていた。




「クリスマス以来のキス? あの日の事、また思い出した……」

「えぇっ、その笑顔って思い出し笑い!?」

「だってな~、さやが……」

「きゃーっ! ちょっと、思い出すのやめて!! バカバカバカッ!」

もうっ、クリスマスの事は甘い思い出として、大切にしようよ。

当麻くん、具体的に思い出すから……ヤダ。


< 312 / 471 >

この作品をシェア

pagetop