恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
プイと顔を背けると、当麻くんが私の顔を覗きこみ、ご機嫌を取ってくる。

「ホラ、拗ねんなよ。もう言わねーって。なっ?」

「うん……」

「さて、お詣りすっか」

当麻くんと、お賽銭箱の所まで行き、手を合わせた。





……今年も、当麻くんと一緒に楽しく過ごせますように。

当麻くんのお爺さんが、この先もずっと健康でいられますように。

あとは……

お兄ちゃんと香純さんが、ウマくいきますように。

欲深かな?

たくさんお願い事しすぎちゃったかな、って思って目を開けると、

私のとなりで、当麻くんはまだ目を閉じて、手を合わせていた。




当麻くんは、なにをお願いしてるのかな。

眉間に皺を寄せ、祈るようにしている姿を見ると……

お爺さんの事なんだろうな、って直感で思った。

どれだけ願っても……きっと、当麻くんからしたら、足りないよね。







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